岐阜県中津川市 学校法人 緑ヶ丘学園 誠和幼稚園|誠和幼稚園ブログ

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リレーには勝てなかったけれど

2008年9月21日 日曜日

 『 ○○チャンがんばれ、○○走って・走って、 抜いて○○』 と運動会のリレーで盛り上がっている中、赤と白に分かれて抜かれたり、抜いたりし、 後数人が走るだけまで進んできていた場面でした。四人の走者が バトンを受けて、後少しという場所まで必死になってお互いが走っていた。そのとき先頭の子が帽子を 飛ばして落としてしまうが、もちろん拾わないで次の子にバトンを 渡すのであった。 次に走っている子は見向きもしないで次の走者にバトンを渡すのであった。しかし、三番目の男の子は、落ちた『帽子』をさっと拾って落とした子に手渡す行為となった。

 それまで何人も帽子を 落として走っているが後から来た子は、だれも拾ってあげることなく自分が走るのに必死であった。回りで見ている観客からこの男の子の行為を見て『すごい』拾ってあげたと感激の言葉が出るのであった。 この子はリレーで走っている相手を 抜くことができなかったが、『思いやり・ 優しさ』 を見ている者・ 応援しているものに「素晴らしい行為」 という感動を 与えることができたのでした。 一番になれなかったかもしれないが運動会の中でもっとも光っていた男の子でした。行事の中で生きる力を発揮し周囲に様々な影響を与えていた男の子でした。

 今、親が子どもを殺したり、子どもが親を殺したり、人を平気で殺すことが毎日報道されている現状です。このように相手のことを考えないで、自分さえよければいいという自分本位な生き方が問題と言えます。家庭や幼稚園・保育園などの小さいときに人への『思いやりや優しさを持ってかかわる』という体験が少なくなったと言われています。そのために幼稚園や保育園、小学校で『人に関わること、相手との共感する』人間関係を大切にすること、家庭にて愛されている事で人を愛する態度を見直すことが問われています。この男の子の行為は学校教育の中で『人間関係』をどのように取り入れ、勉強以外のことをどのように大切にするモデルであるかという一つにしたいものです。

 家庭の中で愛されること、人を大切にすることを培うためには『人と関わる力』として家族で共に過ごすとき、受入れられている心を味合わせることです。その後の保育や教育の中で人と関わりたい、そして人を大切にする心が家庭教育から養われます。赤ちゃんのとき、傍にいるだけでいい、見ているだけでいい、声を聞いているだけでいい、匂いをかいでいるだけで親は幸せだよという心を赤ちゃんに伝えること、そっと抱きしめるとき、ぎゅっと抱くとき、優しく声をかけることで赤ちゃんは愛されていると感じます。このように愛されることで「自分から考え、自分から行動できる」ようになります。しかし、過保護や言い過ぎること、勝手にしていなさいといった放任のしつけでは、人を愛する行為、相手を思いやるという『生きる力』の意欲に結びつきません

 父母や先生の「人を大切にし愛する」態度、「受け入れる姿」を子どもたちに示すことも重要になります。子どもは「人に認められ、人との違いを気づく」ことで自分から人を大切にする行為が育ちます。友達と関わることで喜びや悲しみを共感しあう体験となります。親や先生が人を大切にし、共感している態度を見つけたときに共感する態度が育ちます。今、もっとも子どもたちの中に育てなければならないことは、共感です。相手の悲しみを受け入れたり、苦しみや喜びを共感してくれる友達が一人いること、悲しんでくれるお母さんが一人いたら、一緒に泣いてくれるお父さんが一人いたら、また、一緒に悔しがり、喜んでくれる先生一人いたら生きている喜びや生きる力になります。友達のために帽子を拾ってあげた男の子の生き方を見習い、人生を豊かにしたいものです。



園長  飯田和也

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