岐阜県中津川市 学校法人 緑ヶ丘学園 誠和幼稚園|誠和幼稚園ブログ

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地域の老人施設との触れ合い〜おじいちゃんとおばあちゃんの涙から「生きる喜び」

2007年11月25日 日曜日

 地域の老人ホームにて「おじいちゃん・おばあちゃん長生きしてね」また「いつまでも元気でね」「大きな栗の木の下での唄聴いてくれてありがとう。」「自分たちが作ったのだよ」と手作りのプレゼントを手渡して握手したり、肌をさすってあげると、いつも寝たきりで声もださなく、表情の乏しいお年寄りが年中組「四歳児」の子どもたちの声を聞いたり、肌の温もりを与えられたり、プレゼントを受けたことで「あ・り・が・と・う」と大きな涙をポロポロとほほに流しながら、はっきりとゆっくり、大きな声で伝えている姿を見て指導員や保育士たちが涙を流している姿にもらい泣きをする園長でした。

 このような子どもたちとお年寄りの触れ合う姿からお年寄りの人々に対して「生きていて良かったね」[長生きしてね]といった触れ合いから子どもに優しさとおもいやりを育てるだけでなく、お年寄りに対して「生きていて良かった、長生きして良かった、嬉しい気持ちになるチャンスを与えられた」といった生きる喜びを与える保育の大切さを教えられました。

 老人ホームを訪問する子どもたちの中には[気もち悪い]とか[怖い]と感じる子も見られるそうです。しかし、施設で働く人々から「ここの子どもたちは少ないですね]という言葉を頂いたとき、瞬時に「この子どもたちは先生や友達から愛されています」と伝えると「それはどのようなことですか?」という問いかけが返ってきましたので、「先生たちのほめ上手な言葉かけがあります。〇〇ちゃん、ここが上手だよ。また、子どもたちから〇〇くん、上手だよ」という具体的にほめることで自分は受け入れられている、認められている、愛されているといった感覚になり、自分を信じ、人を信じる生き方、そして人の話を聞く態度が育っていますと伝えると「なるほどそうですね」という場面になりました。

 この幼児期に自分を大切にして知的発達の主体的な力を気づかせてくれる人がいることで、自分には考えること、工夫する能力があり、自分は自信をもってもいいのだという生きる喜びを与えられることになります。このような自信を持つことが出来る体験から自分を信じることに結びつくことになり他人をも愛することができるということになります。
 人から愛される体験なくして急に他人を愛しなさいという生き方はできません。幼児期から愛されることで人を愛するという態度が身につきます。新しい場面に出会ったときに静かに人の話を聴く態度があり、人を愛する行為に結びつきます。このようなことは大人のモデルとして、人を愛する姿が大切になります。周囲の人々に対して無関心な態度、例えば「愛情の反対」をとっていると子どもは友達や大人にも無関心な場合もあります。

 時々、幼稚園や保育園の保護者の集まりで、自分の子どもが友達に迷惑をかけているのに叱れないお母さん、静かにしなければならない場面で自分が大声で話し静かにできないお母さん、他のグループが静かに話し合っているのに、自分のグループは大騒ぎをしていて静かにできないことを気づかない態度、公共の遊具や道具を大切に扱うことを子どもたちの前で示せないお母さん、子どもが家に帰る時間、夜寝る時間など守らせることができないお母さんは子どもに対して問題のモデルといえます。
 このような態度を子どもたちの前で見せることで、将来子どもたちは約束を守らない、人の話を聴こうとしない、ものを大事に扱うことができない、言葉が乱暴な態度をするなど悪い影響を与えていることを肝に銘じておきたいものです。子どもは母親や友達から愛されていないことでわざと自分の方にひきつけようと努力したり、乱暴になったり、相手に無関心な態度をすることに結びつく場合があります。

 常日頃、親や保育者は、子どもに対してモデルになっていることを再確認することが大切といえます。人を愛する態度を子どもに理解できるような説明やモデルを示すことで、子どもたちは自発的に挨拶し、ものを大切にし、お年寄りや赤ちゃんを大事にする態度に結びつきます。人生のルールを守らせ生きる喜びを味あわせる場としてお年寄りとの触れ合いも工夫したいものです。

 地域の中でお年寄りと触れ合うことが少なくなっているとき、老人ホームなどの訪問を通して子どもにお年寄りのうれし涙を味合わせたいものです。お年寄りが何故涙を出しているのかを考えさせられる場面を味合わせることで「生きる喜び」を少しでも理解できます。
 また子供たちに、お年寄りに対して『肩をとんとんとたくさん叩いてあげて、優しく揉んであげて、笑顔で身体をさすってあげて、可愛い手で握手してあげて』と言ってスキンシップを通して肌の温もりを与えることでお年寄りがニコニコと笑顔になった体験を味あわせることで自分たちも幸せな気持ちになることが大切な触れ合いといえます。地域で老人ホームやディサービスでの触れ合いを通してお年寄りに「生きる喜び」を与えられる幸せを説明することも親や保育者の協力が必要になります。

 地域全体が『生きる喜び』の大切さを認識しお年よりがいつでも「長生きして良かったという喜び」を体験できる雰囲気を作り、地域の組織として協力できるようにしたいものです。子どもたちが老人ホーム、ディサービスなどに安心して訪問することが出来る環境や雰囲気作りを施設は配慮することと同時に地域の中で温かい「人を大切にしている雰囲気」を満たすようにしたいものです。明るく挨拶する姿やニコニコ笑顔がありお互いを受け入れ、信じあって生活していますよ、という雰囲気を子どもたちに示すことがもっとも重要といえます。 


園長  飯田和也

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