岐阜県中津川市 学校法人 緑ヶ丘学園 誠和幼稚園|誠和幼稚園ブログ

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家庭で道具を使わせて「生きる力」を育てるには

2007年2月1日 木曜日

 短大生が施設実習に行ったときそれまで経験していないことで戸惑い、困る場面が全国で多く見られるようになり話題になっています。家庭では箒を使わないために畳の目にそって掃くことができない。また、箒を掃除機のように押してごみを集める。全自動の洗濯機しか使ったことがないために二層式の扱いができない。ミシンや針などを使って雑巾をつくる繕い物ができない。包丁、かなづち、のこぎりを使うことが少ないために指を切ったり、怪我をする学生が多く見られる実態があります。

 このように施設実習が体験できる学生は救われる場がありますが、このような経験をしないで社会に出たり、結婚して子育てをするときに、困難を乗り切ったり、子どもに伝えることが出来ない生き方となっている場合が見られます。

 今、家庭の中で自分の子どもにどのように「生きる力」をつけているか家族で見つめあい、話し合い、そして様々な体験をさせたいものです。親が子どもと一緒に過ごすときに、親が道具を使っている姿を見せているか見直すことが第一といえます。子どもたちはお母さんが包丁を扱う姿をよーく見ています。ジャガイモ・にんじんの皮のむき方、そして、左手を「猫の手」にして丁寧に野菜を切っている姿をじっと見ています。子どもたちは「見なさい」といわなくても自分から観察している子どもがいます。この自分から観察しているときに「知的発達」の高い部分を発達させることが重要になります。「危ないからあっちに行ってなさい」とすぐ追い払うのでなく危険な距離を注意してじっくりと見せてあげることが、思考力を伸ばす秘訣の一つになります。このときに「一度にアレコレとよくばらず」じっくりと見せるのがコツです

 子どもは一度にいくつも見ません。興味ある箇所のみゆっくりとみています。大好きなお母さんが包丁で汚れを取ったり、きれいな形にしていたり、小さくしているのを面白い、不思議と思っています。一つのことを丁寧にみせることで「怒ったら負け」ということを肝に銘じていたいものです。一人ひとりの能力・性格に併せてゆったりとみせることです。親が時間的にゆとりをもって、一つでいいという考え、そしてあせらないで、ゆったりとした「間」を持って示すことです。

 親はごちゃごちゃとしゃべりすぎないで、真剣になってみている子どもの眼の動きに合わせてあげたいものです。その後にわかる言葉でゆっくりと持ち方・扱い方を説明して欲しいものです。子どもたちは何度も同じことをします。「やり始めは下手」は当たり前で最初から上手には出来ないのが子ども。危険のないように扱い方を最初に約束をすることでほめたり、注意したり出来ます。しかし、約束をしていないとほめたり、注意することが出来ません。繰り返し出来るまで見守ることで、子育ては忍耐が必要です。出来るまで「最初は下手・最初は下手」と心に念じて温かく見守ることで自発的になります。失敗しても受け入れられていると感じ「自分から〇〇する」と意欲を持つ生き方になります。この意欲を大切にしていると自分なりに工夫して包丁・はさみ・のり・箒・雑巾がけ・かなづち・のこぎりといった道具の扱い方を身につけていきます。子どもが家庭の中で「・・したい」といったときに「危ないから駄目」でなく危険から身を護るため・自分から道具を使いこなす知識と技術を持たせ「生きる力」を育てたいものです。

「普通の親はしゃべる・よい親は説明する・優れた親は示す・偉大な親は子どもの心に生きる力を芽生えさせる」

 しかし、子どもにしゃべりすぎたり、過保護になったり、無関心な態度では「生きる力」に結びつかないことを肝に銘じて子育てしたいものです。 


園長  飯田和也

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