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「せっかちな親からのろのろした子が育つ」

2006年8月28日 月曜日

 この「言葉」は親や先生が子どもたちと触れ合うときに気をつけなければならない態度といえます。
朝の場面で「はやく、おきなさい」まだ寝ている「もう、早く起きなさい。何度いったら判るの」それでもなかなか起きてこない子。「はやく、ご飯たべなさい、もっとはやく食べなさい、みんな待っているよ」それでも食べない子「いつまで食べているの、もう、」と言って子どもの口の中にスプーンを持っていって食べさせると、子どもは口をあけてもぐもぐして食べる。「早く服着替えなさい」「いつまでテレビ見てぼーとしているの」それでも着替えない子。母親はさっさと腕を通して着せている。こういった状況を見ていると、子どもは次第に母親が言えば言うほどのろのろとした行動になっています。

 そののろのろした行為を見てさらに母親はカッとして激しい言葉になっています。また、自分はせっかちだからと把握していて我慢をしているつもりで、イライラしている顔つきは次第に表情が硬くなっています。「眼は心の窓」という場面で目つきが険しくなっています。これとまったく同じ場面が保育室にも見られます。せっかちな性格の先生が保育をしていると「待つ」保育ができていないために次々と進めている保育では、子どものテンポが合わない子はのろのろしてしまいます。すると次第に言葉かけがきつくなっている状態になります。

 子どもの能力を信じて欲しいものです。信じていれば「はやく・はやく」と言う言葉を何度も言う必要がないはずです。しかし、子どもの力を信じていないと、自分には待つ時間がないためにそれにあわせようと「はやくさせ」自分の時間に合わせようという態度でふれている場合もみられます。特に母親や先生の中で気をつけなければならないタイプといえます。

 子どもは親にいわれたことをしなければならないと判っているのに何度も言われると「わかっている」と言う言葉を発しています。本当にわかっているのです。「しなければならないこと」「今、することがいい」しかし、お母さんや先生は「ちっとも、自分のこと判っていない」「うるさいなあ」「そんなに言わなくてもいいのに」と言う気持ちにしています。このような態度が積もり積もって聞く耳を持たなくしています。いつもガミガミは子どもに対して利きません。

 このように常にしつっこくせっかちに小言を言う態度から子どもは聞く耳を持たなかったり、聴いているふりをします。さらには、自分から行動するということをしないで親に言われていることが楽になり、言われていることで安定している態度になっている場合もみられます。

 ある「せっかちな態度の母親」の言葉です。息子が高校生になって修学旅行でディズニーランドに行ったそうです。平日できっと楽しかっただろうと想像したそうです。親子で行くと日曜日は込んでいても、何度も並んで乗り物に乗って楽しい体験をしているから、きっと人が少なく喜んでいると信じていたそうです。帰ってきたとたん「つまらなかった」「だるい」「かったるい」という言葉をだしたそうです。母親はいつもすばしっこく、せっかちに走り回って先にと並んで場所をとって楽しませていたそうです。子どもにとっては自分から動かなくても、母親が先回りをしてお膳立てをして楽しかった。友達とのディズニーランドでは自分から動かなければならないという状況のために疲れ、緊張し、判断するのに困難であったということで「つまらなかった」という言葉になったようです。

 母親のせっかちな態度から自分の意思で判断し行動して楽しむという生き方ができなくなってしまっている状況といえます。せっかちな親からノロノロした態度が育ち、自分から楽しむことができなく与えられたことでしか行動できない生き方といえます。

 「生きる力」を育てるには子どもの能力を「信じ」温かく見守り、受け入れ、認めるという態度が必要といえます。 


園長  飯田和也

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